●オルタスそらいろ

分野

(対象種別)

運営主体  所在地 使用評価項目

報告書作成日

保育 

(認可保育所)

(社福)しののめ会

横浜市青葉区  横浜市版 2015年3月31日
 
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公表用評価結果報告書【オルタスそらいろ】.pdf
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報告書より抜粋:総合評価


【施設の概要】


オルタスそらいろは、東急田園都市線「青葉台」駅から歩いて5分ほどのビルの5階にあります。同ビルには23階に青葉消防署青葉台出張所、6階に青葉区地域子育て支援拠点が入っています。周辺はオフィスビルやマンションが並んでいますが、徒歩圏には自然が豊かな公園が複数あり、子どもたちの散歩コースとなっています。また、屋上とテラスを園庭として用い、夏には子どもたちがプール遊びを楽しんでいます。

オルタスそらいろは、平成23年(2011年)9月、社会福祉法人しののめ会によって設立されました。運営法人は、ほかに横浜市内で4つの保育園を運営するほか、障害福祉サービス事業を運営しています。

定員は60名(産休明け~5歳児)、開園時間は平日は7時から21時(延長保育時間を含む)、土曜日は7時から17時です。

法人の基本理念として、「安全・安心 そして、信頼をモットーに地域社会との共生をめざします」、園の保育目標として、

☆「愛」 愛すること・愛されることをたいせつにする子

 ☆「優」 思いやりのある子

 ☆「探」 ワクワク・ドキドキ!チャレンジする子

 ☆「躍」 躍動感に溢れ のびのびと楽しむ子

☆「考」 自分で考えて 自分で行動する子

を掲げています。

 


●特長・優れている点


1】子どもたちは、のびのびと自分を表現し、イキイキと園生活を楽しんでいます


 保育室には、子どもの成長や興味に合わせ、ままごと、ブロック、絵本、パズル、製作などのコーナーが設けられ、子どもが自由に選んで遊べるよう環境設定されています。おもちゃや素材は子どもの動線を考えて、手本や手引書、次のステップへのヒントなどがさりげなく並べられ、子どもが自分で考えて遊びを発展できるよう工夫されています。

 乳児は、保育士に見守られ、励まされ、たくさん話しかけてもらっています。このような働きかけのもと、1歳になると自分の思いを言葉で伝え、友達とかかわる姿も見られます。ブロック一つでも縦に重ねる子ども、横に広げる子ども、動きのある作品を作る子どもとさまざまで、保育士は子どもたちの個性を一緒に楽しみ、褒め、のばすように働きかけています。幼児になると保育士の見守りのもと、子どもたちは自分で好きな遊びを選び、のびのびと絵を描いたり、友達とブロックで大きな作品を作ったり、ごっこ遊びをしたりしています。おしゃべりも盛んで、友達と相談したり、教え合ったりしながら遊びを広げています。

 ビルの中の保育園ですが、雨でなければ毎日のように公園に散歩に出かけています。公園での子どもたちは元気いっぱいで、友達と追いかけっこをしたり、サッカーをしたりして、思いっきり身体を動かしています。また、ミミズやテントウムシ、花や木の実など、自然の営みにも興味があり、触れ合っています。自分の考えを言葉に表し友達と調整することもできるようになっていて、観察時にも、保育園から持参した一つのボールの使い方についてドッジボール、サッカー、バスケットボールなど、子どもたちがやりたいことを提案し、自主的に多数決をとり相談し何をするのか決める姿が見られました。

 このように、子どもたちは自分の思いを言葉に表し、主体性をもってイキイキと園生活を楽しんでいます。


 

2】保育士は子ども一人一人を優しく受け止め、信頼関係を築いています


 基本理念、基本方針、保育目標を「職員心得」に明記し全職員に配布するとともに、職員会議でも話し合っています。具体的にどのように保育目標、基本方針を実践していくかについて話し合い、「行動指針~そのために私たちができること~」を作成し、事務室に掲示し、職員が常に振り返られるようにしています。園長・主任は保育の中で気になることがあったときには、その都度注意・指導し、周知徹底を図っています。このような取り組みの結果、保育士は目指す方向を共有し、保育にあたっています。

保育士は、子どもたち一人一人に優しく穏やかな声で問いかけ、子どもの言葉や思いを引き出しています。子どもの思いに応えることが難しい場合にも、いったん受け止めてから理由を分かりやすく説明し、子どもが自分で考え決められるように働きかけています。園では乳児は毎月、幼児は期ごと(3か月ごと)に個別指導計画を全園児に作成していますが、保育士は子どもの「今」を把握するように努め、毎月クラスで、個別の目標、予想される子どもの姿、子どもへの配慮について話し合い、個別指導計画を作成しています。

 保育士は一人一人の子どもが小さな「愛される」経験を重ね、保育目標にある「愛すること、愛されることをたいせつにする子」が実践されるよう、子どもの「今」ある全てを受け止めるように努力しています。観察時にも、保育士に話を聞いてもらおうと甘える子どもの姿が多く見られ、信頼関係がうかがえました。

 


3】ノーマライゼーションの考えに基づき、統合保育を実践しています


園ではノーマライゼーションの考えに基づき、さまざまな課題のある子どもを積極的に受け入れ、「共に育ち、わかり合える大切さ」を実感できる保育を実践しています。また、ノーマライゼーションを子どもが自然な形で理解できるよう、異年齢児保育を実践しています。

保育士は、子どもたちが異年齢で遊ぶ中で、一人一人の違いを自然に理解し、受け入れ、お互いに助け合うことを学べるよう、働きかけています。保育室は年齢ごとに確保していますが、乳児・幼児ごとの保育内容に合わせて保育室を移動し、食事や生活、活動などをさまざまな異年齢の組み合わせで行っています。同年齢ではけんかになることもありますが、年下の子どもには遊び方を教えたり、順番を譲ったりすることができ、子どもたちは自然な形で他者への思いやりを身に付けています。

 園では、障がい児をはじめとしてさまざまな課題がある子どもを受け入れていて、保育士は安全に配慮して見守り、子どもが自分でできることは自分でやるよう働きかけ、できないところはさりげなく手助けしています。課題のある子どものできること、やりたいことを把握し、思いを尊重しつつ無理のない形で子どもたちとかかわれるように支援しています。保育士の自然なかかわりが子どもたちみんなにも伝わり、子どもたちは自然に違いを受け止めています。

 さらに、課題のある子どもの安心・安全な生活を保障するために、保育士は、保護者とのコミュニケーションに努め、保護者と信頼関係を築くように努めています。朝夕の登降園時には、保育士は子どものできたこと、良かったこと等のエピソードを伝えて保護者と共に子ども褒めるhなど、積極的に会話をしています。また、保護者の育児に対する不安にも積極的に相談にのり、場合によっては園長、主任が個別に対応しています。


※ノーマライゼーション:がい高齢者など社会的に不利を受けやすい人々(弱者)が、社会の中で他の人々と同じように生活し活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方。

 


●今後の取り組みが期待される点


1】地域の施設として、子育て支援に取り組むことが期待されます


子どもたちは毎日地域に散歩に出かけ、地域住民と交流しています。また、地域の保育園と交流したり、ハロウィンで子どもたちが仮装して地域を歩いたりしています。

ただし、地域に対しては、同じビル内6階の地域子育て支援拠点の講習会に職員を派遣したり、ブラッシング指導に地域の親子参加を呼びかけたりした事例はあるものの、地域の子育て支援は必ずしも積極的とはいえません。地域子育て支援拠点との連携を深めるとともに、交流保育や公園や地域の施設での出前保育の機会を企画するなど、園ができる子育て支援の方法を工夫し、基本理念に掲げている「地域社会との共生」を実現させることが期待されます。また、ビルの5階にあるため、園の存在が地域に伝わりにくいこともあり、地域に園の存在を積極的に発信する取り組みが望まれます。


 

【2目標設定シートを有効に活用し、人材育成に取り組むことを期待されます


園では「目標設定シート」を作成し、職員が1年の振り返りと目標を記載していますが、それを基に園長が面談して目標設定し、達成度を評価するなど、人材育成に有効に活用することは行っていません。また、新任、中堅、指導的立場等ステージ別の期待水準も作成途上で、明文化はしていません。職員が自分で確認できるよう、ステージ別の期待水準を早急に作成するとともに、「目標設定シート」を活用し、研修計画とも連動させて人材育成に取り組むことが期待されます。

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