●にじいろ保育園新杉田

分野

(対象種別)

運営主体  所在地 使用評価項目

報告書作成日

保育 

(認可保育所)

(株)サクセス

アカデミー 

横浜市磯子区  横浜市版 2015年12月4日
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公表用評価結果報告書【にじいろ保育園新杉田】.pdf
PDFファイル 2.9 MB

報告書より抜粋:総合評価


【施設の概要】

 

 にじいろ保育園新杉田はJR京浜東北線・根岸線「新杉田」駅より歩いて7分ほどの事務所やマンション、住宅が混在する地域にあります。園の向かいには横浜市南部地域療育センターがあります。
産業道路に面していますが、徒歩5分ほどのところには自然豊かな公園があり、子どもたちの散歩コースとなっています。
 にじいろ保育園新杉田は2013年(平成25年)4月に株式会社サクセスアカデミーによって設立されました。運営法人は保育園・学童クラブ・児童館の運営、病院・事業所・大学内の保育委託サービス、保育施設運営のコンサルティングサービスなどを首都圏を中心に幅広く展開しています。
 鉄骨造り2階建ての園舎は日当たりが良く広々として、床や壁はヒノキの間伐材が用いられていて木のぬくもりが感じられます。園庭には砂場や木の家があり、泥遊びや水遊びを楽しむことができます。園庭の一角では、子どもたちが季節の花や野菜、コメを育てています。
 定員は80名(0歳児~5歳児)、開園時間は平日は7時~20時、土曜日は7時~18時です。
 保育理念は「のびやかに育て だいちの芽」、保育目標は「自然を愛し、心身ともに健やかな子ども」「自分で考え行動し、意欲と根気のある子ども」「『仲間』と関わり、人を思いやれる子ども」「自己を表現できる子ども」です。

 


●特長・優れている点

 

【1】 子ども主体の保育が実践されています

 

 保育士は子ども一人一人に寄り添い、子どもの今の気持ちを把握するように努めています。保育士は子どもが分かるように優しく問いかけ、子どもの言葉や反応、表情などを丁寧に観察し、子どもの気持ちを把握しています。子どもの話しかけには必ず答え、褒めたり励ましたりして共感し、子どもの声を引き出しています。
 週案や日案はあらかじめ丁寧に作成していますが、活動していく中で、子どもの興味や発想から活動の幅を広げ、柔軟に内容を変更しています。毎年の保育のテーマは子どもの興味に合わせ子どもと一緒に決めています。今年度のテーマ「冒険」では、手作り双眼鏡を持って公園に探検に出かけたり、お化けが出てきたり、忍者の修行の旅に出かけたりと、子どもの自由な発想でどんどん活動が広がっています。
 観察時にも、たくさん用意された廃材を用いて、子どもが段ボールの家作りからテープで作ったクモの巣、クモの巣からお化け屋敷、入り口の小ささから忍者屋敷へと発想が広がり、ビニール袋で作った忍者の服をつけて忍び足で遊んだり、廊下をベランダに見立てたことからバーベキューを思いつきたき火や肉を作ったりと、子どもの自由な発想で遊びを大きく広げている様子を見ることができました。公園などの戸外遊びでも、身体をたくさん動かして自分の気持ちを表現したり、風や落ち葉、草や木の実などからも子どもが発想を得て、遊具を使わずその場で考えながらいろいろな形で遊びを見つけたりする姿が見られます。保育士は子どもの発想を一緒に楽しみ、子どもが遊びを広げられるようなヒントを出したり、難しい作業を手助けしたりしています。
 また、もちつきや梅狩り、梅ジュース作り、ミカン狩り、田植えなどの取り組みや近隣の公共施設に電車やバスで出かけるなど、子どもがいろいろな体験をする機会を作り、経験を通しての学びができるようにしています。
 このように子どもたちは、主体的にさまざまな活動に取り組み、生き生きと園生活を楽しんでいます。

 

 

【2】 園長・主任のリーダーシップのもと、職員は方向性を共有し保育にあたっています

 

 園長は職員会議など各種会議を主宰し、保育理念や目標、園として保育の中で大切にしたいことなどを職員に伝え、方向性を職員みんなで統一できるようにしています。
 園長、主任は職員会議や朝のミーティングで保育の内容が理念や基本方針に沿っているかを確認するとともに、年3回の園長面談で保育士が理念、基本方針を理解しているか確認しています。また、指導計画や保育日誌に目を通し、保育の内容が理念・基本方針に沿っているかを確認し、必要に応じて指導しています。さらに、保育日誌を通して職員の気持ちを把握し、指導だけでなく、日常の保育の中の良い点についてもコメントし、職員の気づきや頑張りを丁寧に褒めて認め、職員のモチベーションが上がるようにしています。主任は保育の中に入り、保育士一人一人に合わせたアドバイスをするとともに、自らが保育する姿を実際に保育士に見せ、保育の技術や楽しさを伝えています。
 職員ヒアリングでも「保育が楽しい」という声が複数の保育士からあがっていて、職員のモチベーションの高さが読みとれます。

 

 

【3】 保育士は目指す保育の実現のため、内部研修などで自己研鑽を重ねています

 

 個々の職員の役割や習熟度、経験年数に応じた個人別の「職員育成年間研修計画」が作成されていて、それに基づいて保育士は、横浜市や磯子区、横浜市南部地域療育センターなどの外部研修や経験や習熟度に応じた運営法人研修に積極的に参加しています。研修に参加した職員は研修報告書を記載するとともに、職員会議で報告しています。
 園内研修は、職員が話し合って年度の研修テーマを決めています。研修テーマは、昨年度は「発達に合った子どもの遊びの研究」、今年度は「リズム遊びの実践」で、園が大切にしている遊びをさらに豊かにすることを目指しています。今年度の「リズム遊びの実践」はリズムが得意な非常勤職員が講師を務め、2グループに分かれて指導を受けています。
 クラス会議や職員会議では、一人一人の子どもの様子について情報共有するとともに、子どもの関心や興味を基に常に計画を見直し、遊びの環境設定や発達に合わせた遊びの提供方法について話し合い、研修で学んだ成果を実践につなげています。研修の成果は、発達段階に合わせ子どもが自由に遊びを広げられるよう計算された環境設定や、遊びの導入、保育士の働きかけなどで生かされています。
 このように保育士は自己研鑽を重ね、園の目指す保育の実現に努めています。 

 


●今後の成果が期待される点

 

【1】 保護者との信頼関係をさらに深めるための、取り組みを継続することが期待されます

 

 保育士は毎日の送迎時に保護者に声をかけ、保護者が相談しやすい雰囲気を作り出すようにしています。また、乳児は毎日、幼児は随時連絡帳で情報共有するとともに、写真や子どもの作品などをこまめに展示し、保護者に日々の活動の様子を伝えています。年に2回の個人面談、年に3回の懇談会を実施し、連絡帳では伝わらない子どもの様子を直接保護者に伝える機会を作っています。
 行事後の懇談会前や、年度末には保護者アンケートを実施し、結果を保護者にフィードバックしています。保護者からの意見・要望を受けて、造形教室・体操教室の導入、給食だよりへのレシピ掲載や玄関へのレシピ設置などの事例があります。園独自の取り組みとして、保護者の要望を受け保護者と職員が自由に懇談する場として「にじいろ会」を開催し、育児の悩みなどについて意見交換しました。
 保護者主体の活動としては、保護者主催のハロウィンアート講座の開催、保護者が主体となって卒園記念樹を植える、保護者からの申し出によりにじいろ祭りのクラスの模擬店で保護者が子どもと一緒の活動をしたなどの事例があります。このように、園の協力のもと、少しずつではありますが保護者主体の活動も増えています。
 このような取り組みの結果、今回のアンケートでも、開園後3年目にして総合的な満足度では93.6%と高くなっていて、子どもの様子を見て保護者が満足していることが伝わります。一方、「送り迎えの際の情報交換」が比較的低いなどの課題も見られます。今後も、保護者との関係を深めるための取り組みを継続することが期待されます。

 

 

【2】 地域の施設として根付くための取り組みを継続することが期待されます

 

 園は地域の施設として園庭開放、保育園体験、育児相談などの地域子育て支援を行っています。地域の親子を対象に、親同士の交流の場として「親子ひろば」を実施しています。「親子ひろば」では、ベビーマッサージやふれあい遊び、絵本の読み聞かせ、手作り遊具の紹介などをしています。にじいろ祭りや運動会などの園の行事に地域の親子が参加できるプログラムを取り入れ、子どもへのプレゼントを用意するなどしています。
 園は地域の自治会に加入し、地域の祭りに子どもたちと参加したり、もちつき大会で自治会から道具を借り地域住民を招待するなどの交流をしています。また、公園管理事務所から依頼され、毎年公園に飾るこいのぼり作りに幼児が取り組むなどの交流もあります。
 このように、園は、開園3年を経て少しずつ地域に認められつつあります。今後もこの取り組みを続けることにより、「親子広場」などの参加者が増えて地域の施設として根付くことが期待されます。

 

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