●にじいろ保育園サクセス和田町

分野

(対象種別)

運営主体  所在地 使用評価項目

報告書作成日

保育 

(認可保育所)

(株)サクセス

アカデミー 

横浜市保土ヶ谷区  横浜市版 2016年11月1日
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公表用評価結果報告書【にじいろ保育園サクセス和田町】.pdf
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報告書より抜粋:総合評価


【施設の概要】

 

 「にじいろ保育園サクセス和田町」は相模鉄道線「和田町駅」の駅前にあります。駅を降りると道路を挟んで目の前に7階建てのマンションがあり、道路に面したファーストフード店の奥に保育園の入口があります。マンションを挟むように、右手には相模鉄道線の線路、左手には帷子川が流れています。駅周辺は商店街になっており、川を越えて国道16号線に出るまで商店街が続いています。人通りも多くにぎやかな街中です。しかし、近隣には大小さまざまな公園があり、園では13箇所の公園マニュアルを作っています。園庭は乳児用に柵をつけた小さいものですが、プランターを置き、植物の栽培もしています。
 2007年(平成19年)に開園した定員30名の認可保育園で、0歳から5歳の子どもを受け入れています。開園時間は平日午前7時から午後8時、土曜日は午前7時から午後6時です(延長時間含)。
 運営法人は株式会社サクセスアカデミー(以下運営法人)です。運営法人は事業所内保育施設(大学、病院、企業)の受託運営、認可保育園・東京都認証保育所(にじいろ保育園)の運営、公設民営保育園の運営、学童クラブ・児童館・全児童対策事業施設の運営、保育施設運営のコンサルティングサービスで、首都圏を中心に幅広く展開しています。
 保育理念を「こども理念」として『のびやかに育てだいちの芽』、保育方針を「子ども理念」に基づいて『みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛』としています。また、めざす保育園像として「陽だまりのような保育園」、「地域と共に育つ保育園」、「子どもと共に輝いていける保育園」を掲げています。

 


●特長・優れている点

 

【1】子どもたちは年齢を超えて交わり、自主性を育みながら元気良く過ごしています

 

 ワンルームの保育室、一箇所のトイレ、30人の子どもたちという園舎です。乳児が落ち着いて過ごせるように0~2歳児クラスは低い柵や棚で年齢別の保育室に仕切り、トイレや玄関へ行く動線を棚などの備品で確保し、残りのスペースを幼児17名の保育室にしています。こうした工夫で子どもたちは落ち着いて遊び、生活の流れも入り乱れることなくスムーズになっています。
 保育士は優しくおおらかで、細かい規制はしません。生活の大きな流れの中で子どもたちが自分からその流れを汲み取って行動することを大切にしています。片づけが始まっても遊び続ける子どももいますが、いつのまにか片付いて次のプログラムに移っていきます。遊びも子どもたちが主人公です。保育室の棚や引き出しにはさまざまなおもちゃや素材が用意されていて、幼児は年齢を超えて友だちと一緒に好きなものを選んで遊び込みます。新聞紙で男女別なくスカートやマントを作って身にまとって遊ぶ子どもたち、描いた絵や塗り絵を自分でファイルする子どもたち。どの子どものファイルも使い込んであります。
 異年齢児との交わりは生活の一部です。乳児との合同保育の際、幼児は乳児を危なくないように見守ったり、ブロックをあげたり、乳児の遊んだものを片付けてあげたりし、幼児クラスでは3歳児が4歳児・5歳児に刺激されてより高度な遊びに挑戦しています。一方4歳児・5歳児は3歳児に縄跳びを教えてあげたりはしますが、乳児に対するような優しさではなく、同じクラスの仲間という意識での接し方に見える場面も見られました。
 職員に見守られながら、子どもたちは生き生きと穏やかに日々を過ごしています。

 


【2】職員は全員が協力して子どもたちの園生活を支援しています

 

  保育室は低い棚等で仕切ったワンルームなので、大人はほぼ全体を見渡すことができ、声は他のクラスの保育士にも届きます。その特質を活かし、全職員が協力して保育がスムーズにいくように助け合っています。保育士たちが声をかけ合って互いにすすんで協力している姿が日常的に見られます。日々散歩に行く際に必ず通る狭い玄関や、一箇所のトイレを、重ならずに使用するため、クラスごとの使用時間差が上手に作られています。トイレが終わって所在なさげにしている乳児がいれば、気が付いた保育士が絵本を見ている子どもたちのところに導きます。2歳児の子どもが食事の配膳中に「おなかが痛い」と言うと、排便だと察し、他クラスのトイレを見守っている職員に「お願いします」と声をかけます。おむつ交換等の忙しい時間帯には、看護師や主任とも声をかけ合って補助に入ってもらいます。調理職員は全クラスに食事やおやつを運び、子どもの様子を見ています。園長や看護師が主に使っている狭い事務室も大事な空間です。子どもたちが興奮してしまった時のクールダウンや場合によっては逃げ場、ちょっと具合の悪くなった時の休み場所にもなります。そのように全員で協力して「陽だまりのような保育園」「子どもと共に輝いていける保育園」を目指しがんばっています。

 


●独自に取り組んでいる点

 

今年度から保育の質の向上のため、園独自の研修を取り入れたり、年間を通しての園テーマを決めたりして、園一丸となって取り組んでいます


 今年度から2つのことを推し進めています。第一に園内研修の充実です。その一つとして「手遊び研修」を毎月行っています。そして「手遊び研修」は非常勤職員が担当になって行い、常勤職員・非常勤職員全員で共有し、保育に生かせるように工夫しています。また、園長が感じた「子どもの人権の尊重」の保育姿勢や子どもへの声掛けを意識した「しぐさの研修」を取り入れています。保育理念「のびやかに育て だいちの芽」の実現の為、保育士の資質向上を目指し、園内研修の充実に努めています。
 第二に年間を通して園独自のテーマを決めています。今年度は「アート」です。子どもたちが言葉や音そして作品で表現できるようにテーマに沿って子どもの姿や思いを月案の目標に組み込んでいます。朝の会では言葉として手話を取り入れています。「入園の集い」や「夕涼み会」では、音として職員がハンドベルの演奏を行いました。こうした試みから幼児たちの興味を促し、一年の集大成である生活発表会で幼児たちがハンドベルの演奏を披露出来るように取り組んでいます。また、作品としては子どもの発想力を大切にし「夕涼み会」で部屋の一部を作品展の会場にして、保護者が観覧できるスペースを設け、子どもの成長が感じられる機会を作りました。これらを通して子どもたちが年間を通して一つのテーマである「アート」に向かって表現し、達成感が持てるように保育を行っています。

 


●今後の取り組みが期待される点

 

【1】他園との交流を含め、地域との交流や活動への更なる取り組みが期待されます

 

 園では現在地域住民との交流から地域の子育て支援ニーズを把握するまでには至っていません。また、毎週予約制で育児相談を受け付けていますが利用実績がありません。育児相談に応じる人材も体制もあり、関係機関との連携体制もありながら利用実績のないことが惜しまれます。
 園舎が小さく園庭もせまいことなどから、他園との交流や活動を含め、積極的に地域に出ていくことを計画的に取り組むことにより、園の目指す「地域と共に育つ保育園」が実現していくことを期待します。

 


【2】年齢別の発育・発達に応じた保育の内容がより充実することが望まれます


 小型園のため、一人一人に全職員の眼が行き、園全体が大きな家族のように和やかで、異年齢の子どもたちがごく自然な形でふれあっています。幼児クラスは3歳児から5歳児が一つのクラスとなっています。自由に遊ぶ時間にはそれぞれが自分で遊びを選んで遊んでいますが、一斉保育でも3歳児から5歳児まで一緒に活動しています。異年齢での一斉保育のメリットもありますが、同年齢での一斉保育に欠けるというデメリットも生じます。日々の遊びや一斉保育の中で、年齢別の発育・発達に応じた保育内容をより充実させていくことが望まれます。

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