●とつかルーテル保育園

分野

(対象種別)

運営主体  所在地 使用評価項目

報告書作成日

(評価運営委員会開催日)

保育 

(認可保育所)

(社福)イクソス会

横浜市戸塚区  横浜市版 2015年3月6日
 
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公表用評価結果報告書【とつかルーテル保育園】.pdf
PDFファイル 2.2 MB

報告書より抜粋:総合評価

 

【施設の概要】


とつかルーテル保育園はJRあるいは横浜市営地下鉄「戸塚」駅から歩いて5分の新しいマンションが並ぶ一角にあります。

2005年(平成17年)4月に社会福祉法人イクソス会によって設立されました。2009年(平成21年)に改築し、定員を120名から240名に増員しました。運営法人はほかに横浜市に4園、川崎市に2園保育園を運営しています。

開園時間は、7時から21時(土曜日は19時まで)です。

  鉄筋2階建ての園舎は乳児が用い、鉄筋3階建ての幼児棟と渡り廊下でつながっています。園庭には、アスレチックやジャングルジム、うんてい、鉄棒、砂場などの様々な遊具が設置されています。0歳児保育室の前にはテラスがあり、乳児がゆったりと遊ぶことができます。

  基本理念は「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(新約聖書マタイ福音書712節)です。それに基づき、保育の理念として「児童福祉法とキリスト教に基づき保育に欠けるすべての子どもにとって、もっともふさわしい生活の場を保障し、愛護するとともに、最善の利益を守り、保護者と共にその福祉を積極的に増進する」を掲げています。


 

●特長・優れている点


1】子どもたちは主体的に活動に取り組んでいて、集団の中で多くのことを学んでいます


 園は基本理念、保育理念に基づき、キリスト教保育、モンテッソーリ教育を実践しています。保育室には、モンテッソーリの教具が子どもの目の高さに並べられ、子どもたちは自分で好きな教具を選び、「お仕事」と呼ばれる作業に取り組んでいます。

 乳児は、月齢や発達に合わせて同年齢でもクラス・グループを2つに分けています。保育士は子どもに寄り添い、発達に合わせて、食事や排泄、着替えなどの基本的生活習慣が身に付くように支援しています。子どもたちは保育士に優しく励まされ、ズボンを頑張ってはいたり、トイレのあとに水を流したりする姿を観察時にも見ることができました。モンテッソーリの「お仕事」も子どもの発達に合わせて少しずつ始め、2歳児になると自分で好きな教具を選び集中して取り組むことができます。

 幼児は、3歳児から5歳児が縦割りクラスで2つのクラスに分かれています。1クラス約65名の大きな集団となっていて、朝の会等の活動はクラス内で2つのグループに分かれて行っています。また、製作などは年齢別に分かれて行い、同年齢での活動の時間も確保しています。大人数のクラスのため、保育士が近くにいないときもありますが、子どもたちは生活や「お仕事」の流れをよくつかんでいて、主体的に取り組むことができています。分からないところは、周りの友達が教えたり、みんなで相談したりしています。小さなもめごともありますが、自分たちで話し合ったり、友達や年上の子どもが仲立ちをしたりし、大きなケンカになることは少ないです。

 集団の良さは自由遊びの時間に発揮され、トランプやカルタなどのゲーム性のある遊びを、自分たちでルールを話し合って、楽しく遊ぶことができます。園庭遊びでは、大縄跳びや追いかけっこ、ボール遊び、はないちもんめなどを異年齢で楽しみます。大縄を年上の子どもが回し、月齢の低い子どもや縄跳びが苦手な子どもは小さな波、年長児には大きく回すなどの心遣いが自然にできています。年下の子どもも年上の子どもを見習っていて、年上の子どもが遊びをやめたとたんに、同じ遊びを真似して始めるなどの場面を見ることができました。

 大きな集団の良さが生かされ、子どもたちは集団の中で、ルールを守ること、みんなで協力すること、他者を思いやることなど多くのことを、遊びを通して学んでいます。

 


2】保育士は理念を共有し、保育にあたっています


職員心得、手引書などに基本理念、保育理念を明示するとともに、年間予定表や月案などにも記載し、保育士が常に確認できるようにしています。朝の職員礼拝、職員会議、クラス会議、モンテッソーリ会議、キリスト教会議などで、園長は理念を職員に周知しています。聖話勉強会での学びをもとに、幼児の朝の礼拝では、保育士が交代で聖話をしています。年度初めの全園職員研修では、理事長が理念や園の方向性について直接職員に伝えています。非常勤職員に対しては、入職時に説明するほか、礼拝や食前の祈り、花の日や収穫感謝祭、クリスマス等の行事を通し、理解を促しています。

主任、室長は日々の保育の中で職員が理念や基本方針を理解できているかを確認し、必要に応じて指導しています。室長はクラス運営についての権限を委譲されていて、クラス会議を主宰し、理念の浸透を図っています。また、園長は職員と個人面談を行い、理念の浸透具合を確認しています。

50人と保育士の数は多いですが、保育士は理念を共有し、同じ方向性を持って保育にあたっています。


 

3】人材育成に力を入れています


 園では、「個人研修計画・評価シート」を用い、個々の職員の育成を行っています。職員心得および個人研修計画・評価シートには、経験や能力に応じた役割や目標が記載されていて、職員一人一人が確認できるようになっています。職員は園長との面談で、目標と研修課題、具体的計画について確認し、個人研修計画を作成しています。年度末には、自己評価をもとに園長・主任による達成度の評価が行われています。

職員は、横浜市や戸塚区、神奈川民間保育園協会、日本モンテッソーリ協会などが主催するさまざまな外部研修に積極的に参加しています。研修に参加した職員は研修報告書を提出するとともに、職員会議で報告しています。研修報告書は研修内容や学んだことを記載するだけなく、その後のチャレンジ目標と実行プランを記載する欄があり、次のステップに進めるようになっています。

また、モンテッソーリ教員を育成する体制を整え、全員の教員資格取得を目指していて、理念の実現を図っています。

 


●改善や工夫が望まれる点


【1】職員間・クラス間の連携を深めるためのさらなる工夫が望まれます


  クラスの運営は室長に委譲されていて、クラスの取り組みは、クラス会議で評価・反省・見直しがされています。月案もクラス内の話し合いで作成しています。クラスから寄せられた課題は室長会で話し合われ、情報共有されています。また、子どもの変化などの日々の情報は、朝の職員礼拝で伝達されます。室長会の結果や朝の職員礼拝の内容は、クラスで伝達し、職員間で共有する仕組みができています。

  ただし、保育士だけでも人数が50人と多い上、建物が乳児と幼児、さらに1階と2階に分かれていて、他のクラスの状況までつかみにくいという物理的な面もあり、他のクラスの様子を見て柔軟に補助に入ったり、アドバイスをしたりすることも、難しい状況です。また、月案・週案は共有しているものの、作成の課程で出された細かな課題や反省、配慮事項などまでは伝わらず、他のクラスの反省が生かされていない場面も見受けられました。

  職員間の連携を深めるためにも、情報のきめ細かな共有方法など、さらなる工夫が望まれます。



【2】地域の施設として、地域と連携していくことが期待されます


  日々の散歩などで子どもが地域に出ているものの、地域住民と交流するなどの地域とのかかわりは少なく、地域への情報発信も活発とはいえません。また、子育て支援として休日保育と一時保育を行っていますが、地域に対して育児講座等を開催し園の専門性を還元する取り組みも行っていません。保育所保育指針の中でも、保育所の地域における子育て支援の役割や、子どもの社会性を育むために保育所を社会に開いていくことが求められています。保育士や子どもたちは保育園だけでなく地域の中でも生活しているので、地域への働きかけを行い、地域と連携していくことが期待されます。


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