●つづきルーテル保育園

分野

(対象種別)

運営主体  所在地 使用評価項目

報告書作成日

(評価運営委員会開催日)

保育 

(認可保育所)

(社福)イクソス会

横浜市都筑区  横浜市版 2015年3月27日
 
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公表用評価結果報告書【つづきルーテル保育園】.pdf
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報告書より抜粋:総合評価


【施設の概要】


つづきルーテル保育園は、横浜市内北部に位置する大規模開発でできた港北ニュータウンの一角に位置し、横浜市営地下鉄「センター北」駅から歩いて8分ほどの、マンションなどが林立する住宅地の中にあります。

つづきルーテル保育園は、2000年(平成12年)4月に社会福祉法人イクソス会によって設立されました。運営法人はほかに横浜市内に3園、川崎市内に2園保育園を運営しています。

2階建ての園舎は、日当たりがよく明るい印象です。1階は2歳児の部屋と3歳児~5歳児の縦割り保育の部屋があり、2階は0歳児~1歳児の各部屋があります。また1階には、2階まで吹き抜けの大きなホールがあり、幼児が毎日、朝夕の礼拝をしています。園庭は広く、アスレチックが2か所、砂場も2か所あり、子どもたちは毎日元気に遊んでいます。

定員は120名(0歳児~5歳児)、開園時間は、平日は7時~20時、土曜日は7時から1830分です。

基本理念は「何事でも人々からしてほしいと望むことは人々にもその通りにせよ」(新約聖書マタイ福音 書 7 12 節)です。それに基づき、保育の理念として「児童福祉法とキリスト教に基づき保育に欠ける すべての子どもにとって、もっともふさわしい生活の場を保障し、愛護するとともに、最善の利益を守り、 保護者と共にその福祉を積極的に増進する」を掲げています。

 


●特長・優れている点


1】職員相互のコミュニケーションを密に、子どもの気持ちをくみ取り、保育をしています


基本理念、保育方針に沿ったキリスト教保育とモンテッソーリ教育は、子どもの人格尊重を柱にしたものであり、全職員がこの認識を持って保育に臨み、園全体の理念実践に向けて一体となって取り組んでいます。

保育士は子ども一人一人に向き合い、子どもの気持ちを受け止めています。言葉が出てきにくい子どもに対しても、安心して話ができるように場合によっては他の子に発言をみんなで待つよう援助しています。乳児など自分の要求をまだ十分に表現できない子どもには、仕草や表情、本人の状況などを考慮して、一人一人の意思をくみ取るよう努めています。保育中に子どもを急かす場面はなく、静かな落ち着いた口調と穏やかな表情で子どもに接しています。

保育実践にあたっては、職員同士のコミュニケーションを大切にし、連携を密にして子どもの様子などを情報共有しています。日々の子どもの様子や安全や健康に関することなどは、毎朝のミーティングや「職員連絡ノート」で全職員にもれなく伝えています。保育課程や指導計画、行事など重要な事項は毎月の室長会議、学期ごとの職員会議などでよく討議しています。また室長会議では、保育士の自己評価や保育日誌をもとに、子どもの様子や保護者との連携について話し合われ、その内容は各クラスでも共有しています。

非常勤職員に対しても、モンテッソーリ教育の内部研修への参加、業務マニュアルである手引書の配布、勤務における常勤職員との組み合わせなどに配慮し、必要な情報について共有できるようにしています。

 


2】モンテッソーリ教育に基づく保育実践で、子どもは毎日の生活を楽しんでいます


園では自己啓発として職員が取り組む、モンテッソーリ教員のディプロマ(免許状)取得を支援するしくみがあり、この仕組みを生かして正規職員全員がディプロマ(免許状)を取得しています。

保育室には、ぬいぐるみなどのおもちゃや絵本のほかに、モンテッソーリ教育の教具を豊富に整えています。モンテッソーリ教育では子どもの発達を見極め、それぞれの子どもにふさわしい環境設定を重要と考え、保育士は0歳児から発達に即した教具の提示をし、子どもたちは発達とともに徐々に自分で自分のやりたい「お仕事」を選択できるようになっていきます。(※モンテッソーリ教育では、教具を使う活動を「お仕事」と言っています。)

保育士は子どもの自由な発想を受け止め、絵本の読み聞かせで、子どもたちが興味を示した内容を劇遊びや変わり鬼ごっこに発展させて集団で遊ぶことも多くあります。自由遊びの時間には、一人で絵を描いたり、二人であやとりや絵本読みをしたり、数人でのブロック遊びを楽しんだり、モンテソーリの教具で「お仕事」をしています。

一斉活動では、礼拝、絵画、英語、体操、リズムなど多種のプログラムを用意し、それぞれにみんなで一つのことをする楽しさや達成感とともに友達とのルールを学ぶ場ともなっています。外部講師を招いての体育の時間では、幼児が園庭でサーキットトレーニングをします。平均台を渡り、横置きした四段の跳び箱の上にのり、ジャンプしてマットの上に飛び降り、縦置きの四段の跳び箱を超え、走って園庭を一周しています。年長児では「クッキングをやってみたい」「ケーキをつくりたい」という希望が出され、食育でケーキ作りを行いました。

保育士は、子どもの主体性を育てるための保育を具体的に示した「モンテッソーリ教師の12の心得」に沿って、子どもに寄り添い子どもを認める保育を行っています。温かな保育士の援助の中で、子どもたちは安心して職員に甘え、落ち着いて毎日の生活を楽しんでいます。

 


3】配慮を要する子どもを積極的に受け入れられる体制があります


園は配慮を要する子どもについて積極的に受け入れしています。受け入れに際し、個別のケースについては、日々のミーティングやクラスごとに一人一人の状況を共有し、その内容を個別支援計画に記録しています。翌月の会議で、子どもの変化や保護者との連携などを反省と申し送り欄の記録で確認しています。また学期ごとの職員会議で話し合っています。各種会議の記録、指導計画、日誌などは必要に応じて、いつでも閲覧できるようになっています。

障がいのある子どもが入園した場合には、区の福祉保健センターや地域療育センターの保健師やケースワーカーなどと面接や相談をしたり、学期に一度来園してもらい助言をもらうなど、連携して対応する体制があります。また、障がいのある子どもについて、補助職員を配置しています。

園には特別支援の資格を取得した保育士が在籍し、各保育士は日常から指導を受け、障がい児保育について学習するなど、全職員が対応できるようミーティングやクラスの会議で話し合っています。職員は、障がい、アレルギー、そのほか配慮を必要とするケースに関して知識と対応技術を習得するために、外部研修に参加しています。

ノーマライゼーションの考え方に基づき、配慮を要する子どもも含めてみんながともに学び、楽しさを共有する中で、互いの良さや存在を認め合えるような保育を心がけています。

 


●今後の取り組みが期待される点


1】園の情報の内外への積極的な発信


園でのモンテッソーリ教育の実践や、3歳児~5歳児の異年齢の縦割り保育、外部講師を招いた体育の取り組み、食育、配慮を要する子どもの積極的な受け入れなど、さまざまな取り組みを行っています。しかし、園には地域に向けた掲示板もなく、そうした園の取り組みに関する情報が利用希望者に届きにくい状況にあります。掲示板の設置により、地域の子育て家庭に子育て支援の情報などを発信する仕組みをつくるなど、情報を受け取る側の視点に立った施策を検討することが期待されます。

また、ホームページも法人と一緒のもので、掲載されている情報は園への連絡先などに限られています。行事など日ごろの在園児の様子を保護者に伝えたり、園でのユニークな活動や、園舎の様子、園の行事、デイリープログラム、献立、モンテッソーリ教育やキリスト教保育の概要などを将来の利用者に積極的に発信することが期待されます。

 


2】地域の子育て支援の拡充


園は、地域の子育て支援の活動として一時保育を行っています。また、毎年年度末に次年度の地域支援サービスについて職員会議で話し合いを持っています。地域住民からの電話による保育相談や問い合わせがあるなど、地域からも期待されています。しかし地域支援については十分取り組むに至っていません。

現在、園で検討している園庭開放や、散歩の際に公園で地域の子どもと遊んだり、地域の保護者向けに育児相談を行うなど、地域への支援を拡充することが期待されます。

 

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