●いいじまルーテル保育園

分野

(対象種別)

運営主体  所在地 使用評価項目

報告書作成日

(評価運営委員会開催日)

保育 

(認可保育所)

(社福)イクソス会

横浜市栄区  横浜市版 2015年1月16日
 
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公表用評価結果報告書【いいじまルーテル保育園】.pdf
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報告書より抜粋:総合評価

   

【施設の概要】


いいじまルーテル保育園は、JR「大船」駅より江ノ電バスで10分ほどの「殿谷」バス停から歩いて2分ほどの、工場やアパートが混在する一角にあります。平成16年(2004年)に地元企業の社内育児室の建物を引き継ぎ、大船ルーテル保育園の分園としてスタートし、平成23年(2011年)4月に本園から独立し、いいじまルーテル保育園として新たに開設されました。運営法人は社会福祉法人イクソス会です。運営法人はほかに横浜市内に3園、川崎市に2園、保育園を運営するほか、横浜市栄区内で学童保育を実施しています。

園舎は2階建てで、1階は壁による仕切りのないほぼワンルームを区切って保育室として用いています。天井が高く、明るい印象となっています。屋上では、子どもたちがプール遊びなどをしています。また、テラスでつながった調理棟があり、3・4・5歳児がランチルームとして用いています。さらに、園に隣接したグランドを借り受け、園庭として用いています。

定員は60名(0歳児~5歳児)、開園時間は、平日は7時~19時、土曜日は830分~1630分です。

基本理念は「何事でも人々からしてほしいと望むことは人々にもその通りにせよ」(新約聖書マタイ福音書712節)です。それに基づき、保育の理念として「児童福祉法とキリスト教に基づき保育に欠けるすべての子どもにとって、もっともふさわしい生活の場を保障し、愛護するとともに、最善の利益を守り、保護者と共にその福祉を積極的に増進する」を掲げています。


 

●特長・優れている点


1】家庭的な環境の中で、子どもたちはさまざまなことを身につけ、成長しています


園では、保育理念に沿ってキリスト教保育とモンテッソーリ教育を実践しています。保育室にはモンテッソーリの教具が子どもの目線に合わせて棚に並べられ、子どもが自分の好きな教具を選んで「お仕事」と呼ばれる課題を行う作業に取り組めるように、環境構成されています。01歳児から絵に合わせてシールを貼る、小さなボールをトングでつかんで他の入れ物に移すなどの指先を使った「お仕事」を少しずつ始めます。子どもの発達に応じて少しずつできる作業が多くなり、幼児になると指先を使う教具だけでなく、言語や数字、文化などたくさんの教具の中から、自分がやりたい「お仕事」を自分で選び、集中して取り組めるようになります。

お手伝いも大好きで、2歳児でも保育士の「お願いします」の声かけで、お茶を注いだり、お手ふきを絞って用意したりすることができます。保育士に「すごい。ありがとう」と褒められた子どもたちは、とても誇らしげです。片付けや服の着脱なども、保育士の見守りと励ましのもと、一人で行います。上着がなかなか着られない子どもやチャックが難しい子どもには、保育士が丁寧にやり方をアドバイスし、時間がかかっても「一人でできた」を味わえるように見守っています。このような働きかけの結果、いすをしまう、靴をそろえる、脱いだ服をたたむなど日常生活の細かな約束事を子どもたちは自然に身に付けています。

園では、01歳児、345歳児が縦割りクラスとなっていて、異年齢で活動しています。また、保育室がほぼワンルームとなっているので、隣のクラスの様子がすぐに伝わります。子どもたちは日常的にクラスの壁を超えて交流しています。特に園庭遊びでは、0歳児から5歳児までほぼ全園児が一緒に遊んでいます。ボール遊びや泥んこ遊び、フラフープを使っての電車遊びなどでは、異年齢が自然に交わり、泥だらけになっても気にせずに遊びこんでいます。観察時にも、4歳児の泥水のスープ屋さんをまねて2歳児がカレー屋さんになったり、5歳児がサッカーをするのを止めて乳児の電車を通したり、年下の子どもが転ぶと年上の子どもが遊びを中断してさりげなく抱き起こし、服に付いた泥をはたいてあげるなど、園庭遊びのあちこちで異年齢児間の交流を見ることができました。

 


2】職員は子ども一人一人を大切に保育にあたっています


理念・基本方針を手引書、職員心得に記載するとともに、職員会、キリスト教会議、モンテッソーリ会議などで、理念を職員に周知しています。年度初めの全園職員会議では、理事長が理念とそれに基づく園の方向性について話しています。非常勤職員に対しては毎月のパート会議で園長が説明しています。

保育士は子ども一人一人に優しく声をかけ、子どもの声に耳を傾けています。子どもが次の活動に移るときには、子どもが納得できるよう作業が一段落し片付けが終わるまで、急かすことなく見守っています。子どもに何かをすすめるときも、随時子どもの意向を確認し、子どもが自分の意思で取り組み達成感を味わえるように働きかけています。できたときには、子どもが自信を持って次の活動に取り組めるよう、たくさん褒めています。

毎日の職員会では、その時々の課題について話し合うとともに、子どもや保護者の小さな変化についても職員間で共有しています。職員会での話し合いの結果は、そのあとのクラスでの話し合いで報告され、全職員に周知されています。01歳児、2歳児、345歳児の3クラスしかないこともあり、全ての職員が全園児のことを把握し、全ての子どもに平等に接し統一したかかわりをすることで、家庭的な雰囲気を作り出しています。


 

●改善や工夫が望まれる点


 記録の充実と整理


日々の活動やクラスの様子などは、保育日誌に丁寧に記録しています。また、一人一人の子どもの日中の保育状況、健康状態、家庭状況などは個人記録に詳細に記録し、期ごとに児童成長記録にまとめています。記録の書き方については、法人の主任会で話し合われ、分かりやすく記録する工夫を重ねています。

ただし、毎月の職員会議や毎日の職員会、クラスの話し合い等の記録は、個々の職員がそれぞれ記録しているのみで、会議録として一定の約束事にのっとって記録することは行っていません。

事故報告書はあるものの、事故にまで至らない小さな出来事や、個々の職員の気づきは、クラスや職員会等で随時話し合われ改善されているものの、一部が日誌等に記録されているだけで、ヒヤリハットとしてまとめて記録することは行っていません。また、苦情も日誌に記載されているものの、個々の職員が応じた小さな相談までは記載されておらず、まとめてデータ化するまでには至っていません。

記録の充実と整理に向けた、今後の取り組みが望まれます。

 


●さらなる取り組みが期待される点


 子どもが地域を知り社会性を育むための工夫


 園庭での屋外遊びは積極的に行ってはいますが、散歩の回数が少なく、子どもたちが日常的に地域へ出て、地域を知る機会がやや不足しています。また、隣接する化粧品会社内の特例子会社(障がい者の雇用に特別の配慮をした事業所)社員と、毎月交流していますが、地域住民などとの交流の機会は少ないです。

 子どもたちが地域を知り、社会性を養うための機会を増やす工夫が期待されます。

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